まりもっこり日和

本・漫画・映画のレビューと日々のつれづれ。

伝える力を鍛える前に。

言葉が意見を伝える道具であるならば、まず、意見を育てる必要がある。

ーーー梅田悟司『「言葉にできる」は武器になる。』日本経済新聞出版社, 2016年 P.26

「言葉にできる」は武器になる。
ジョージア「世界は誰かの仕事でできている」等のコピーで有名な、電通のコピーライター・梅田悟司氏の本。

理系出身、読書経験の少ない梅田氏が、どうやって多くの人に伝わる言葉を生み出しているのか?言葉を紡ぐプロセスを紹介しています。

 

言葉は思考の上澄みに過ぎない

「伝わる言葉をどうやって生み出しているんですか?」梅田氏に多く寄せられる質問に、「まずは、自分の意見を育てるプロセスが重要」と梅田氏は答えている。

考えていないことは口にできないし、不意を突かれて発言する時、つい本音が出てしまう。そのため、思考を磨かなければ言葉の成長は難しい。

ーーー同書 P.5

 

「内なる言葉」と向き合う

では、どのように伝える言葉を生み出していくのか?

「言葉が意見を伝える道具であるならば、まず、意見を育てる必要がある」この前提に立つならば、言葉を生み出すプロセスには、①意見を育てる、②意見を言葉に変換する、という二段階が存在していることに気づく。

物事を考えたり、感じたりする時に、無意識のうちに頭の中で発している「内なる言葉」

この内なる言葉を用いて、考えを広めたり深めたりする、自己との対話を通して、自分の意見を育てていく。

このプロセスが、伝えるスキルを磨く以前に、重要である、と梅田氏は話す。

 

伝える力が偏重される今

 プレゼンスキル、スピーチスキル、小手先の伝える技術が偏重されがちな今。

自分が本当に伝えたいことは、何なのか?

「内なる言葉」で自分の意見を育てることが、何よりも大切なのかもしれません。