まりもっこり日和

本・漫画・映画のレビューと日々のつれづれ。

自分の想像力こそが、自分を一番傷つける。

不安を大きくするのは、あなたの想像力です。あなたの想像力が豊かであればあるほど、不安は大きくなるのです。

ーー鴻上尚史『孤独と不安のレッスン』大和書房, 2011年 P.118

孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)

人づての悪口を聞いて「私、ここで嫌われてたんだ…」と傷つく時や、「彼は、本当に私のことが好きなんだろうか…」という恋愛での不安。

人間関係で人に傷つく時は、相手ではなく、自分の想像力が自分を傷つけていることが多い、と、演出家・鴻上尚史氏は語る。

 

想像力は果てしなく

例えば、「山田さんがあなたの悪口を言ってたよ」と人づてに聞いた時。

「山田さんがあなたの悪口を言ってたよ」と聞くのは、毒を飲まされたようなダメージです。(中略)その毒は、じわりじわりと1日24時間中効き続けて、あなたを深いところで傷つけ、蝕むのです。(中略)

そして、これが一番のダメージなのですが、あなたは、あなた自身が一番グサッとくる言い方を知っているのです。あなたの想像力は、あなたが一番傷つく妄想をあなたに与えるのです。

 ーー鴻上尚史『孤独と不安のレッスン』大和書房, 2011年 P.121-122

 

直接ぶつかる勇気を

想像力は果てしない。直接ぶつからないから、不安は妄想の中で大きく膨らんでいく。

不安に押しつぶされそうになったら、どうすればいいのか?

僕は、苦しみの量を減らしたいなら、直接聞いた方がいいと思っているのです。

直接聞くことは、その時は大変なエネルギーですが、不安で悶々と苦しみ消耗するよりも、結果的に見れば、はるかに楽なことなのです。

ーー鴻上尚史『孤独と不安のレッスン』大和書房, 2011年 P.121-122

 

職場での噂話や悪口、すれ違いばかりの恋愛関係。人間関係の不安は、常につきまとう。

そんな時、自分の想像力で、自分を傷つけていませんか?

「彼は私に興味がない」「あの人は、私のことが嫌いだから…」そう決めつけてしまう前に、直接聞いてみる。これが、人間関係のストレスを軽くする、第一歩なのかもしれません。