まりもっこり日和

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23歳女社長だからこそ、できること。

 

裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)

裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)

 

 途上国発の鞄ブランド・マザーハウスの創業者 山口絵理子氏の創業物語

山口氏自身が、いじめられっ子、ヤンキーな思春期から、高校「男子」柔道部へ、偏差値40から現役で慶応大学合格、開発学に目覚め、バングラデシュで起業……と、バイタリティー溢れる体験記を綴っています。

 

ただ、ただ、アツイ、の一言に尽きる1冊。

山口氏は、常に「等身大の山口絵理子」で物事に向き合い、目の前の課題をクリアしていく。

そんな等身大の彼女の姿に胸を打たれた、1つのエピソードをご紹介します。

 

同じ場所・同じ目線で。

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23歳で起業した山口氏が、当時心がけていたこと。それは、現地の生産者と同じテーブルで作業をすることだった。

よく海外のバイヤーの方たちは高圧的に「早くやれ! 違うだろ!」という指示の仕方をするが(大半は生産の現場をまったく見ようともしないが)、私はみんなの気持ちになって、みんなと一緒に、同じ目線で同じテーブルで作業をし続けた。

ーーー同書 P.147 L.15-P.148 L.1より引用。

その理由について、山口氏はこう語る。

それが私に合ったやり方だと思ったから。

二十三歳ということで、今までは散々馬鹿にされてきたけれど、若いからこそ工場のみんなと打ち解けられるし、みんなからも声をかけてもらえる。これを強みにしなくちゃと私は思った。

ーーー同書 P.148 L.2-5

その結果、工場内でのピリピリした雰囲気はなくなり、笑い声の絶えない環境になった。

また、最後の品質管理チェックで、バッグの仕上げが雑な40個のバッグを見つけた際には、仲の良い関係で辛いながらも「申し訳ないけど、やり直して下さい」と伝えた。その熱意に応えて、工場のみんなは、一生懸命作り直してくれた、という。

 

等身大の自分で、今できる最大限を。

f:id:marimoccoli:20171108211303j:image社長だから、バイヤーだからと言って、決して偉そうにするでも、見栄を張るでもない。

等身大の自分で、今できる最大限の力を尽くす。

どんなに辛くとも、人に裏切られても、お金がなくても、決して自分自身を偽らず、目の前の物事に向き合う。

山口氏の真摯な姿勢に、圧倒される1冊でした。

そんな山口氏の真摯さは、マザーハウスの商品の質にも反映されているように思います。

高品質で飽きのこない、長持ちするバッグ。興味のある方は、あわせてHPも見てみてください。