まりもっこり日和

本・漫画・映画のレビューと日々のつれづれ。

マンネリな日々、突破口を開くには?

人生の充実のためには、強い絆と弱い絆の双方が必要なのです。

ーーー東浩紀『弱いつながり 検索ワードを探す旅』幻冬舎, 2014年

弱いつながり 検索ワードを探す旅 (幻冬舎文庫)

固定化した人間関係、嗜好の偏ったモノや情報……日常のマンネリ化が進む人にオススメな1冊。

 

インターネットにまつわる誤解。

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  • リアルの人間関係は強くて、ネットはむしろ浅く広く弱い絆を作るのに向いている。
  • グーグル検索は、未知の可能性を広げるもの。

世の中に流布するネットに関する見解、これらはまったくの誤解で、むしろ真逆だと、東氏は言う。

ネットは、人間関係の強い絆をどんどん強化するもの。現にFacebook等では、ネットを通してコミュニティをつくる、互いのプライベートを知る等、絆を強めている。

グーグル検索は、過去の検索結果から予測された自分の嗜好に基づいたキーワードしか示さない、予測可能な範囲でしか、情報を提供しないもの。

いずれも、既存の絆を強め、既存の枠内で生きることを強化する方向に働く。

 

突破口を開く、弱いつながり。

既存の枠に囚われて、身動きが取れない。そんな時に、殻を破る方法は、ただ一つ。

環境を意図的に変えることだ、と東氏は言う。

環境を変え、考えること、思いつくこと、欲望することそのものが変わる可能性に賭けること。自分が置かれた環境を、自分の意志で壊し、変えていくこと。自分と環境の一致を自ら壊していくこと。

ーーー同書 P.11

ここで突破口を開く鍵となるのが、弱いつながり。

旅先での未知との出会いを通して「私はこう言うものが欲しかったんだ」と知る。

パーティーでたまたま知り合った人から、仕事を紹介され、今まで気づかなかった自分の適性に気づく。

新しい情報ではなく、新しい欲望、検索ワードに出会うこと。

過度に重視される強い絆だけではなく、弱いつながりを多くもつことで、人生を豊かにすることができる。

弱いつながりをいかにして作っていくか?について、東氏は本書の中で書いています。

 

リアルな偶然に身をまかせ

f:id:marimoccoli:20171031082046j:imageグーグル検索で旅程を組んでから旅に出るのではなく、航空券だけ買って、とりあえず行ってみる。

何となくの誘いにのってみる。

マンネリな日々に突破口を開く鍵は、グーグルに頼らない、ほんのちょっとしたリアルの行動にあるような気がします。