まりもっこり日和

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仕事は人生の三割。

仕事は人生の三割

誤解を恐れずに言えば、人生の仕事の三割しかない仕事は「どうでもいいこと」です。仕事するうえでは、この「どうでもいいこと」だという認識が大切です。

ーーー出口治明『「働き方」の教科書 人生と仕事とお金の基本』新潮文庫, 2017年 P.76 L.11-12より引用 

「働き方」の教科書: 人生と仕事とお金の基本 (新潮文庫)

「働き方」の教科書: 人生と仕事とお金の基本 (新潮文庫)

 

ライフネット生命保険会長・出口治明氏の著書。

出口氏の仕事論には、いわゆる社畜と呼ばれるサラリーマンにとっては、目から鱗な発想がたくさん詰まっています。

 

その中の一つ、最も印象に残ったのが「仕事は人生の三割」思考。

「仕事が人生のすべて」思考の落とし穴

仕事は人生のすべて、という認識は誤りだ、と出口氏は語る。

「仕事が人生のすべて」と思うがゆえ、上司に睨まれたら終わりだと思い悩み、自分で自分を勝手に追い詰めてしまう。

また、周囲や周りの顔色を伺うようになり、合わない上司に無理やり合わせようとして、精神的に苦しくなる。

さらに、「仕事が人生のすべて」と思い続けていると、自分が上司になった時に仕事には趣味を持ち込むようになり、自分の美学や価値観を部下に押しつけるようになる。

「仕事が人生のすべて」思考は、結果として、誰も幸せにならない。

 

仕事は人生の三割、の功名

人生の三割しかない仕事は、どうでもいいこと。

そう割り切ることで、合わない上司に仕えることが「どうでもいいこと」に変わる。

たった三割、と思っていれば、仕事の人間関係で悩む必要がなくなる。

たった三割、と割り切れば、価値観や美学の押し付けではなく、合理性を重視できるーーー

「仕事が人生のすべて」という錯覚、価値観や美学の押し付けに、出口氏は警鐘を唱えている。

 

仕事に真摯に向き合うからこそ

仕事熱心な人ほど、「仕事は人生の三割」という割り切りは、難しいと思う。

仕事での評価が、自分という人間への評価、と直結させてしまう人も、少なからずいる。

しかし、仕事に真摯に向き合えばこそ、仕事とまるごとの自分とを混同しない、割り切りや、仕事では仕事のパフォーマンスを追求する姿勢が、大切なのかもしれない。

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職場での人間関係に疲れた方、仕事に悩む方にオススメの1冊です。