まりもっこり日和

本・漫画・映画のレビューと日々のつれづれ。

「失敗は成功のもと」なのか?

「上手くいかない原因はわかっても、どうしたら成功するかが、わからない。自分が成功するイメージが、全く湧かないんですよ」f:id:marimoccoli:20171019085826j:image業務監査の面談で、中途入社4年目で成果が出ずに悩む営業マンのGさんは、力なくこう話した。

Gさんの姿が、3年前の自分に重なった。

入社4年目にも関わらず、成果を出せずに行き詰まっていた、当時の私。Gさんに、何と言ったらいいのかわからなかった。

 

「失敗は成功のもと」そう言えるのは……f:id:marimoccoli:20171019085553j:image閑話休題。「失敗は成功のもと」ということわざがある。

失敗しても、敗因分析と改善策を考えて行動すれば、成功につながる、という意味だ。

失敗に落ち込む人や、成果が出なくて悩む人に対する、励ましの言葉として用いられる。

しかし、残念ながら「失敗は成功のもと」と必ずしも言い切れないのでは?と私は思う。

「失敗は成功のもと」と言えるのは、敗因分析をもとに改善策をとって、実際に成功した人だけだ。その意味で、このことわざを使う人は、成功者なのだ。

 

成功体験がない人の悪循環f:id:marimoccoli:20171019090624j:image失敗続きで、成功体験のない人は、どうなのか?

そもそも成功する自分の姿を思い描けない、という人もいるのではないか、と思う。少なくとも、私の実体験では、そうだった。

失敗の連続で、敗因分析や自分の負けパターンは把握できても、勝ち方がわからない。

自己啓発本を読み漁ったり、セミナーに参加したりして、現に成功する他人にロールモデルを求めるも、他人にとっての成功と自分にとっての成功は、必ずしも一致しない。

「こうすれば、上手くいくはず。でも、この方向性でやっていくと、どんどん苦しくなっていく……」

自分に合わないやり方を続け、案の定成果は出ず、自信をなくし、ますます成功から遠ざかっていく、負け戦続きになる……という、悪循環に陥った。

これは、仕事に限った話ではない。たとえば、恋愛でも同じことが言える。

恋愛経験が豊富で、異性を口説く手練手管を身につけた人にとっては、恋愛はそう難しいことではない。

しかし、そもそも恋愛経験の少ない人、失恋経験しかない人にとっては、付き合いを始めることすら、ハードルが高いかもしれない。自分にとってしっくりくる、恋愛の成功イメージを思い描くのは、実は難しいのではないか。

成功体験のない人が、成功をイメージすることは、そう簡単ではない。一度ついた、ネガティブな自己イメージや刷り込みを払拭するには、刷り込む時以上の労力と精神力が必要だ。

 

自分にとっての成功とは何か?f:id:marimoccoli:20171019090644j:image成功体験があろうがなかろうが、人生は続く。歩みは止められない。一度きりしかない人生、失敗だけで終わらせたくはない。

成功体験のない人が、成功をつかむには、どうすればいいのか?

私自身、失敗経験やその原因分析を重ね、改善策を講じてきて、未だ改善に至らぬ問題を抱えている。この問いに対して、明確な答えが出たわけではない。

ただ「自分にとっての成功とは何か?」の捉え直しは、必要なのかもしれない、と思う。

 

Gさんの話に戻る。

「まぁ、それでもやるしかないですよね。上司に助言をいただきながら、頑張ります」

面談の終わり、こう言い残して、Gさんは業務に戻っていった。

行動量・質ともに一定水準をキープしながらも、成果が出ない日々、それでも淡々と仕事に励むGさん。

Gさんの話から、改めて自分の失敗と向き合う、敗因分析を生かせているのかを問うきっかけをもらいました。