まりもっこり日和

本・漫画・映画のレビューと日々のつれづれ。

平野啓一郎とかけて、ピロウズと説く。そのココロは。

たった一つの「本当の自分」など存在しない。

対人関係ごとに見せる複数の顔が、すべて「本当の自分」である。

ーーー平野啓一郎『私とは何か 「個人」から「分人」へ』講談社, 2012年 P.7

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

小説家・平野啓一郎の著書。

「分人」という概念を用いて、たった一つの「本当の自分」を追い求めるのではなく、他者ありきで変化する、複数の顔を持つ自分を生きようと説いています。

 

分人とは、対人関係ごとの様々な自分を指す。

恋人との分人、両親との分人、職場での分人、趣味仲間との分人……

私という分人は、対人関係ごとのいくつかの分人によって構成され、その構成比率によって、「私らしさ」、個性は決定される。

故に、他者の存在なしには、「私らしさ」は成立しない。

分人の構成比率は、環境や人間関係の変化に左右されるゆえ、「私らしさ」は常に変化する

 
目指せカメレオン。

休日に職場の同僚と出くわして、気まずい思いをする。結婚式等で、新旧の友人と同席した時に、どんな顔をしたらいいかわからなくなる……。

それぞれの場での「分人」が違うんだから、そう思うのは、当たり前。 f:id:marimoccoli:20170929084118j:imageカメレオン上等

一つの顔だけで生きようとして苦しくなるくらいなら、目指せカメレオン、その場に応じた複数の顔を楽しんで生きていく方が、人生楽しめる気がする。

ストレンジ カメレオン

ストレンジ カメレオン

♪君といるのが好きで あとはほとんど嫌いで

まわりの色に馴染まない 出来損ないのカメレオン

ストレンジカメレオンを聴きながら読書、な通勤電車の中で、そんなことを考えました。