まりもっこり日和

本・漫画・映画のレビューと日々のつれづれ。

できる子とできない子、双方の納得を目指す。

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映画『みんなの学校』公式サイト

大阪市立大空小学校。発達障害のある子もない子も、すべての子どもたちが同じ教室で学ぶ。

校長(現在は退任)の木村泰子先生を始めとして、学校中の先生、子どもたち、保護者、地域の住民が一丸となって、学びの場を作り上げている。

映画『みんなの学校』は、大空小学校での学びに迫ったドキュメンタリーです。

 

大空小学校の理念は「みんなでつくるみんなの学校」。

その学びを実現する為に、気をつけていることがある、と木村泰子先生は言う。

 

それは、”できる子とできない子、双方の納得を目指す”ということ。

映画の中で、問題児・ユズキが、大空小学校に転校してきたエピソードがある。

前の学校の校長からは「やられたらやり返す。難しい話をしたらうわーんとなって一切聞かない」との申し送りがされていたユズキ。

転入から1ヶ月、ユズキは隣の席のコクドとのトラブルで教室から逃げ出してしまう。「わからん」とプリントに書いたユズキを見て、「わからんて書いたらあかん」とコクドが言ったのが原因だった。

木村泰子先生は、クラス全員を集めてこう話す。

ユズキは1年、2年と学校に全然行かれへんかってん。あんたらはわかるけど、ユズキはそんなん勉強してへんからできひん。自分と一緒やと思ってつきおうたらアカンと思うねん。わかってるコクドはわかれへんユズキを助けなあかんのや。

 ーーー映画『みんなの学校』パンフレット P.5

そして、ユズキは「ごめんね」と謝り、コクドは頷いた。

ユズキの心に”安心感”が芽生え、コクドの心に”納得”が生まれたのだった。

 

学校でも、会社でも、できる・できないのみならず、立場や意見の違う人たちとの間で板挟みになることは、往往にしてある。

どちらかの肩を持つのは、簡単。

しかし、それでは、どちらかが「自分は大切に思われていない」と不満やわだかまりを抱えることになってしまう。

双方の納得を目指す、木村泰子先生の姿勢。

難しいけれど、心がけていきたいなぁと思う。

 

学校での学び、人間関係、組織人としての会社での働き方、責任の取り方…etc.

自分の日常に重ね合わせて、学ぶことの多い映画『みんなの学校』。

7月29日に、上映会も開催されるそうです。

≪募集≫7/29(土)映画『みんなの学校』上映会 「いっしょがいいね」を考えませんか | イベント | お知らせ|生協の宅配パルシステム

他にも全国各地で上映中。ご興味のある方はぜひご鑑賞ください。