まりもっこり日和

本・漫画・映画のレビューと日々のつれづれ。

他人の力を借りる力。

「お前はもっと、他人の力を借りる力を身につけろ」 f:id:marimoccoli:20171128211648j:image2年前、今の部署に異動して間もない頃、ひとり淡々と仕事を進める私に、上司はこう言った。

「なぜ、一人でやれる業務を、わざわざ分業する必要があるんだ?」

当時は、その発言の意図がつかめなかった。

 

立場と人柄に左右される、発言力の壁。f:id:marimoccoli:20171128202522j:imageそれから2年、社長直属の部署で、内部監査人としての業務と、社内プロジェクトの事務局業務に取り組んできた。

事前に準備した証憑やヒアリングをもとに、各部署長や役員陣に改善指示事項を伝える、内部監査人の業務と、プロジェクトの計画立案・進捗状況・ミーティングの議事録作成・関係各所との調整といった、事務局業務。

一見、全く違う2つの仕事で、ぶつかった壁は、不思議なことに、全く同じものだった。

自分の発言力の限界。

発言力は、立場と経験に左右される。

同じ内部監査人でも、経験豊富な定年間近の上司と、30過ぎの小娘たる私とでは、受け取る相手にとっての発言力が、全然違う。

いくら明白な証憑を揃えて、論理的に話をしたとしても、「俺は部長だ。経験の浅いお前が何を言ってるんだ」と一蹴されることもある。

また、社内プロジェクトの事務局業務でも、「いち社員」たる私と、プロジェクトメンバー一同が話す重みは、受け取る相手にとって、全く異なる。

「いち社員」たる私の意見として話すと「そう考えるのは、お前だけだろう」と通らない意見も、「プロジェクトメンバー一同で合意した意見」として話すと、議論の土台にのせることができる。

「私」の発言力のなさ。

悔しくとも、それは今の自分の現実で、認めざるを得ないものだった、

 

苦手なものは、人に頼む。初の二人三脚の事務局業務。f:id:marimoccoli:20171128205130p:image

今年8月、全く未経験な分野の社内プロジェクトの事務局業務を任された。しかも、初の二人事務局。別の部署で、それまで関わりの少なかった女の先輩と組むことになった。

「私は、攻めが得意なの。あなたには、守りを固めてほしい」

顔合わせで、開口一番、彼女はこう言った。

数回転職歴があり、営業、社長秘書、営業事務、経営企画、広報……と、さまざまな経験を持つ彼女。社内調整と物事を進める力には、長けている。しかし一方で、議事録の作成や、細々した数字の管理、情報の整理は苦手、という。

かたや、私は、内部監査人という職業柄、細々した数字の管理や情報の整理は、得意分野。議事録の作成も慣れていた。

互いの得意・不得意、利害関係が一致した私たちは、攻めと守りで、時に牽制をかけながら、プロジェクトを進めている。

 

「あなたとは仕事がしやすいから、助かります」f:id:marimoccoli:20171128210906j:image社内メールのやり取りの中で、先輩からこんなメッセージをいただいた。

「あなたとは仕事がしやすい」

2人体制で進める身として、こんなにうれしいお褒めの言葉はない。

お礼のメッセージを送り、じわりと喜びを噛み締めた。

 

できること・できないことの物々交換。f:id:marimoccoli:20171128211830j:image

うれしい気持ち半ばで、ふと、冒頭の上司の言葉を思い出した。

他人の力を借りる力。

自分の経験・立場etc.を鑑みて、今の自分にできること・できないことを、冷静に把握する。

その上で、できないことに関しては、他人の力を借りてみる。

仕事だけではなく、人と関わって生きていく上で、大切なことだなぁと思います。