まりもっこり日和

本・漫画・映画のレビューと日々のつれづれ。

「いい会社」って、何だ?

「うちの会社、いい会社だと思うんだけど、人が辞めていくんだよね」

知人で、とある会社の社長を務めるAさんは、こう言った。

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A社長は、従業員の為を思い、福利厚生を手厚くしている。毎週水曜日のノー残業デーの実施を徹底し、全社員の平均残業時間は20時間、社員の有給取得率は7割超、と、決して悪くはない数字。会社の3割を占める女性社員の産休・育休取得を推奨しており、産休・育休取得者の8割が、復帰して時短勤務を続けている。

福利厚生は抜群な、世に言うホワイト企業だ。

しかし、ここ近年、離職率が高まっている。特に入社5年超の、戦力を担う中堅社員の退職が続いているとのこと。

「この業界で、うちほど福利厚生いいところ、そうそうないと思うんだけどなぁ。これ以上どうしたらいいんだろうね。給料増やせばいいのかな」

A社長は、こうつぶやいた。

 

「自分がやってもやらなくても同じ」

f:id:marimoccoli:20171012142647j:imageたまたま、A社長の会社の元社員・Bさんと話す機会があった。Bさんは、入社9年目の冬に転職、今は別の会社で活躍している。Bさんに、転職理由を聞いてみた。

「転職した理由は2つ。風通しの良い環境で働きたい。成果に応じた報酬を得たい」

前の(※A社長の)会社はどうだったのか?と聞くと、Bさんは続けてこう言った。

「前の会社は、残業は少ないし、休みも取れて、給料も悪くない、働く環境としては恵まれていた。でも、自分がやってもやらなくても同じだった。自分から企画を出して、上に話を通す段階で、何かしらの圧力が働いて、もみ消しにされることもあった。純粋な成果だけじゃなく、それ以外のところで左右される要素が、少なくとも自分にとっては多すぎた。そんな社内環境に疑問を持つようになって、転職を決意したんだ」

 A社長が「会社の為」と思って整えた福利厚生は、Bさんには全く響いていなかった。

2人の目指す「いい会社」像は、おそらく異なっている。

 

「いい会社」の条件とは?f:id:marimoccoli:20171012190310j:image「いい会社」の条件は、人によって異なる。

「いい会社」にしようと、社長が、社員が、努力したところで、その努力が、他の誰かにとっては、水の泡に終わることもある。

「いい会社」とは、何なのか?

「いい会社」の条件は、いったい誰が決めるのか?「会社が決める」という時の、「会社」は誰なのか?

「いい会社」の条件が人それぞれ異なる中で、組織を成長させるには、何が必要なのか?

 

今の会社に新卒入社して6年半、それなりに”組織人”としての立ち居振る舞いが見えてきた中で、そんなことを考えています。