まりもっこり日和

本・漫画・映画のレビューと日々のつれづれ。

何が人を動かすのか?

「点数が伸びないんですよね。どうしたらいいですかねぇ」

宅建試験まで残り20日を控えたある日、新入社員の一言に愕然とした。 

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私の勤務先は、不動産会社。私は、仕事の一環で、社員の宅建取得指導を行っている。

宅建は、車で言う、運転免許。なければ業務に支障の出る、不動産のプロの登竜門たる資格。

毎年4月から、新入社員を中心とした宅建未取得者に対して、月1回、学習進捗やスケジュール管理を主とした面談を実施している。

「今年こそは」と意気込み、模試の点数を伸ばす社員の一方で、「暖簾に腕押し」状態が続いているのが、3名の新入社員。

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当事者意識が、皆無なのだ。

俗に言う”さとり世代”なのか、個人の特性によるものなのか。理由は定かではない。

試験間近の模擬試験で、合格点の半分も点数が取れていない。

にもかかわらず、「勉強時間が足りないんですかね」と言いながら、平日1〜2時間の勉強時間を増やす努力をするわけでもない。

挙句の果てには「自分で決めた目標が達成できないんですけど、どうすればいいんですかね?」と私に聞く始末。

 

…。

…….。

………。

 

自分で考えたら?

 

内心そう思いながら、言葉を失ってしまった。

 

カネ、責任感、上司への恩……あらゆるものに問いかけるも

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とは言えど、残り20日間、やる気を出して、ギリギリでもいいから、合格してもらわないと、会社としては困る。無免許の素人を置いておく余地はない。

宅建を取れば、来年度以降の受験料はなしになるよ、と金に訴えかける。効果なし。

宅建を取れば、営業先から「こいつは一人前の営業マンだ」と認めてもらえるよ、と、プロ意識に問いかける。効果なし。

宅建を取れば、自分の仕事の裁量が広がるよ、と責任感に訴える。効果なし。

宅建取得にあたっては、私を筆頭に、所属部署の上席など、多くの社員が新入社員に配慮している。宅建を取れば、そうした上司への恩を返せるよ、と恩返し精神に訴える。効果なし。

さらには、面談する私に向けて「こいつ、まじうざい」という視線を投げかける始末。

 

当事者意識がない人に、かける言葉とは?

一体、何が彼らを動かすのか?

当事者意識が皆無な人々に、何と声をかければ響くのか?

結局、わからないまま、今年の宅建取得指導を終えた。

宅建試験まで残り10日、少しでも彼らが勉強の火をつけて、合格点を取ってくれることを神頼みする今日この頃です。